教育

自分の正しさを証明したい人が相手を傷つけるから受け流すのです


[ 2016年12月22日 ] [ admin ] [ 教育 ]

「悔しい」「悲しい」

学校でひどいことを言われたと相談を受けました。腹たちますよね。ちょっと一般化しますが、攻撃的になる人の心理について面白い知見があるので紹介します。これを知ると少し心が穏やかになるかも知れません。

 

この時期になると、やたら攻撃的になる人が一定数います。気が立っているので、しょうがないことかもしれませんが、少し冷静になりましょう。そういう人にイラつく人も多いと思いますけど、自分がそうなってしまっていることも多々あります。そんなときはどうしたらいいのでしょうか。

 

相手を否定し攻撃することと、無視をするということは、一見、逆に見えますが、その時、心に起きている動きを観察すると、同じ動きであることに気付きます。これは相手に向き合うことからの「逃げ」なのです。これはどういう意味かわかりますか。

 

一見すると攻撃する人は強そうに見えます。しかし、実は誰よりも臆病とも言えます。無関心を装う人も同様です。この二人に共通するのは前述の通り、相手に向き合わない、という点です。「相手に向き合わない」のは、「自分を守る」ためです。そのために、心を閉ざし、論理に頼って心を見ないようにします。そういう人は変わりたくないのです。より良いものを一緒につくっていくことに、自分の犠牲が伴うなら、そんなものは無い方がいいと思っています。また、口では「話し合いをしよう」と言いながらも、端っから論破する気マンマンできます。自分が正しいと思っている、またはそう思い込みたく、「話し合い=説得」というスタンスできます。より最適解を目指すというスタンスではない。

 

相手と向き合うとは一体なんでしょうか。それは自分の常識や世界という鎧を一端脱ぎ、論理という刀を置くということです。刀を持っていては、握手をすることはできませんよね。そのように自分の心を開き、相手の世界観を認め、相手の言葉を待ち、論理という形式知ではなくその裏の暗黙知を汲み、相手を受け容れる。ここでは、相手を捻り潰すのではなく、決めつけるのでなく、本当は何がいいたいのかと引き出す「愛の実力」が必要になります。

 

このように、向き合うことはとてもめんどくさいことで、しかも、ときに痛みを伴います。相手の正しさが自分に流れ込んできて、自分の正しさや常識や、つまり、いままでの人生が否定されるような恐怖もときに味わいます。「向き合う」ということはこのようとても難しいことなのですが、論破や攻撃、無視という選択を取ればこのような面倒なことは考えなくても良くなります。自分はいつも正しいと自分に言い聞かせていればいいのです。しかし失うものも多くあります。

 

つまり、相手に向き合うということは、心を開く勇気、相手の心と向き合う勇気、相手を受け容れる勇気、そして自分の正義は自分だけのものなのだと受け容れる勇気、こういったものを振り絞るということです。相手の人格を認めるといえばわかりやすいでしょうか。

 

しかし、その攻撃的な人を一方的に責め立てていいのでしょうか。私はそうは思いません。すでにキャリアセミナーでは伝えましたが、原因論を取る古典的な心理学では、性格はその人の歴史を表していると考えます。ですから、その人にはそうならざるを得ないその人の過去があると考えられるのです。ひょっとしたらそれはとても悲しいことだったかもしれません、悔しかったことだったかもしれません。だから、そういう攻撃的な人を見たときは、その人になにかしら過去に隠しておきたいことや辛かったことがあったのかもしれない、と考えてあげるのです。すると、心が優しくなるのを感じます。

 

だからそういう人をみたら、この人にも弱点があって、その自分の世界を守りたいのだと考えてみて下さい。攻撃しながら内心はビクビクしているのです。こう考えれば、腹が立たなくなります。そこを通ってきた人がみたら、一発でわかりますから。「あいつ正論ばっかで、ただしい解決策との区別ついてないわ」と。本人はずっとわからんのですが。

 

では自分が攻撃的になってしまっていたときはどうしたらいいのでしょうか。ここではアドラー心理学でいう目的論で考えたほうが良いと思います。あなたはどういう人間でいたいのでしょうか。それは相手を傷つけてでも達成したいことでしょうか。あいてをきちんと人間として扱っているでしょうか。自分の正論を言いたいときは、グッと飲み込んで、相手の言葉を待つのです。こちらがマシンガンのように話せば、聞いてくれないなと感じ、向こうの心のシャッターは早々に下ります。会話は自分の有能さを誇示したり、虚栄心を満たしたりする手段では無いはずです。

 

今この記事を読んでビクッとしたあなたに古賀洋吉さんの言葉を送ります。

「人を批判する前に、自分がなぜ批判したいのか、自分の心のメカニズムを真剣に考えるべき。相手を心配して助けようとしているのか、他の人の利益になるのか、それとも自分の正しさを証明していい気分になりたいだけなのか、とか。」

古賀さんのことばはいつも本質をついてきます。

 

怒るのなんてもったいないです。時間は有限。その人に時間を使うなんてもったいないです。そっちがそう来るなら、こっちは戦略的に無関心になって相手を受け流してやりましょう。それでおあいこ。自分の正しさを証明したい人には痛い目を見てもらいましょう。でもまた人や環境のせいにするんだろうけど。

もちろん、私の生徒がそんなことをした場合は、愛の鉄槌が下りますよ(苦笑)私がきちっと指摘させていただきます。(3回までは、ね。)

明鏡止水で受験に臨みましょう。


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