20数年前の壮大な計画! | 半田、阿久比の学習塾 レッツ

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20数年前の壮大な計画!


[ 2018年12月21日 ] [ jukucho ] [ blog ]

突然の電話から始まった

シャープのソフトに関わっていたときに知り合った関西の某ソフトハウスの社長から突然の電話が…
「平林社長、いい話があるんですが聞いてくれます。愛知県の○○製菓に天気予測のソフトを売り込みたいんですが、協力してくれません?そこがうまくいけば、全国の製菓会社がターゲットになるので、是非いっしょにやってくれませんか。」と(本当はこんな標準語ではなく関西弁でした)
当初ピンときませんでしたが、話を聞くことに。

製菓会社に天気予測のソフト?

このブログをお読みになっている皆様分かりますか。製菓会社と天気予測ソフト!
季節は夏。今ではスマホのアプリで「雨が降るぞ-」と知らせてくれますが、二十数年前は直近の正確な天気はつかめませんでした。
製菓会社と言えば、夏はアイスが書き入れ時で天気によって売り上げが左右するんだそうです。
成る程!それで、天気や気温がピンポイントで予測できればアイスの生産調整が出来、メーカーはホクホク顔になれるわけです。

方法を聞いてビックリ!

当時『気象衛星ひまわり』が実験的に打ち上げられていて、その電波をキャッチして直近の天気予測を立てるという私にとっては想像すら出来ない壮大な計画でした。
6人のメンバーで私にはポートの制御を担当して欲しいとのことでした。
縦印字のエンジンを開発してプリンター制御が得意だったので、ポート操作でプロッター制御をして気温と○○のグラフを描いて欲しいとのことだった。
○○は雲の動きだったか風力だったか風向きだったか忘れました。
※プロッター:プリンターは横(X軸)に印字するが、プロッターは平面(X,Y軸)を自由に印字できる装置(地震計の記録用紙の筒を平面にして針が平面上を自由に動くのを想像してください。そんな動きをするプリンターの一種)
面白そうなので参加しようと思っていると、大学などの研究室で電波を利用するのは構わないが、商業的には使えない事が分かり降りることにしました。
その後、Windowsの馬鹿騒ぎに巻き込まれて協力していたメンバーの会社も倒産したり、行方がわからなくなったりで、製品にはならなかったようでした。もし製品化して売り込みに成功したら、宇宙科学研究所から多額の請求が来ていたかもしれませんね。

当時気をつけていたこと

私がソフト開発に足を踏み込んだ時代、こんな言葉がソフトハウスで囁かれていました。「今日の友は明日の敵」
どういうことかというと、業界の懇親会などで情報交換をするのですが、得意な分野をお願いしたりお願いされたりする場合があります。
そこで「○○社長、先日はご協力ありがとうございました。本当に助かりました。先方さんも本当に喜んで頂きました。ところで、今後どんなモノ開発するご予定です?」との問いに
「今度、××を処理出来るようなもの考えているんだわ。」と、得意になって話すと大変です。
聞いたとたんに、相手の頭の中でそのルーチン(コードのかたまり)が浮かんできます。
知的所有権なんてその当時はなかった時代です。後は、どちらが先に製品化するかということになったりします。

といっても専門的な知識がいるモノは…

でも、流石に天気予測のソフトなんて言われても、電波の捕らえ方もわからないし、捕らえることが出来たとしても、その料理の仕方も分かりません。
思えばあの社長頭良かったんだな、数年後風の噂で大阪でバーをやっていると聞きましたが、その後の行方はわかりません。
本当に人の運命は分からないものです。私もソフト開発を必死にやっていたら、どうなっていたのか分かりません。

GUM11_PH08014

誘惑に負けなくて良かった!

ソフト開発をする人間として許されないことをする輩もいました。
当時ソフトにはコピーされないようにプロテクトを掛けるのですが、それを利用して逆にコピーを解除する『プロテクト破り』と言われるソフトを作り、違法コピーに手を染め堕ちていった人もいました。
当時、新聞に小さくソフト複製で逮捕とかコピー工場摘発の記事を目にすることもありました。
私の知っていたソフトハウスの数名が警察の世話になりました。
ソフトハウスは半畳の広さ(パソコンが置けるスペース)があれば出来るので、資本はいりません。(半畳工房ともいわれた)
それにソフトが完成すれば、後はコピーして梱包して製品が仕上がりますから、狭いところでも稼げたのです。
後にディストリビューターといわれる中間業者が現れるわけですが、それを考えた人もえらいと思いました。
ソフトの注文が入ると、ディストリビューターがコピーガードして梱包し、当時のソフトバンクやソフトウイングといった卸にソフトを納品する。
そうすることで、ソフトハウスは開発に専念できるという仕組みが出来上がりました。
それにバブル期当時は、作れば面白いほど売れる時代だったので、お金が入ればパーと使い「宵越しの金は持たず」的なソフトハウスが多かったのです。
「宵越しの金は持たず」稼いだ金はその日のうちに使ってしまう江戸っ子気質。
それが、Windowsが主流になりソフトの値段も下がり収入が減ってくると、悪いと思っても金のためならと、苦し紛れに悪事に手を染める心の弱い人も多くいたのですね。
私の場合は『塾』を背負っていたので、色々な誘惑から逃れることが出来ました。
今思うと本当に『レッツ学習センター(今の塾レッツ)』に助けられました。


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